私は野球選手を辞めてから、児童発達支援、放課後デイサービスで3年半、運動の先生として仕事をしてきました。
その1年目に出会った少年(当時小学校2年生)の担当になりました。
彼は、ADHDと診断されていました。
どの先生の話も聞かず、親御さんの話も聞かず、走り回り、暴言を吐くなどといったいわゆる問題行動と言われる行動をしていて
家庭でも、学校でも困っている生徒さんでした。
彼になわとび(前跳び)を教えることになったのですが、もちろん前述の通りの行動でした。
ただ私は彼の興味のあることが好きだったので、その話で少し打ち解け、座って話をしてくれるようになりました。
これでなわとびに行けると思い、練習を開始しました。
もちろんうまく跳べません。そうなると嫌になります。やりたくない、なんでこんなことをやらなければいけないんだ!!
となります。当然ですよね。
でも根気強くこちらも対応しました。
そうすると彼はこんなことを私に言いました。
『大人って子どもにやれやれ言うけど先生できるの?』
その時に私は『確かに!』
と思いました。
それを聞いてから、一緒になわとびの練習を時間を決めて交互にやるようになりました。
そうすると、彼は1時間黙々と練習するようになりました!
毎週毎週練習をしていったら、1年くらいで
『はやぶさ』までできるようになりました。
そのあと独立(MESportsAcademy設立)してからも一緒についてきてくれて陸上の練習をしました。
中学も部活も頑張り、中学の時から決めていた志望校に合格しました。
夢を叶えるために一生懸命頑張った彼には感動をもらいました。
そして彼に教えてもらったことは今でも心に残っていて、指導の基盤になっています。
続々と教え子たちが大きくなってきて、いろんな思い出が増えてきました。
卒業してもずっと応援していきます!!